テキストとイラストの幸せな関係 見栄講座、金魂巻(ホイチョイプロダクション、渡辺 和博)

売れてるゲームをパクれ!

よく、UIなんて売れてるゲームのパクリでいいのだ!などと仰るディレクターさんや社長さんがいらっしゃいまして、自分もそのたびにあきれ果てたり絶望したり失笑したり諦めたりするわけですが、よおく考えたらその昔、自分も同じような事をしていたと。因果は巡るというわけではないでしょうが。

まあその時は、パクるというよりもお手本にするという感じでしたね。

今だったらインスパイアされただのオマージュであるだのいろいろ言いようはあるのでしょうけどw

僕らがお手本にしたのは?

当時大学のマン研にいた僕らは、ベストセラーの見栄講座を読んでこう思いました。

イラストの分量が多くて読みやすい!

イラストがかなりマンガチックで自分たちでも描けそう!

文章がライトでふざけてて自分たちでも書けそう!

>自分たちでも書ける(描ける)んじゃね?wwwwww

一見、ビジネス書風の外観ですけど中身は結構おちゃらけてて、本ってこんなライトな感じでいいんだなあと、一気に敷居が低くなりましたね。

漫画でわかる世界史とか化学

みたいな本のお仕事をしてた固い出版者さんに見栄講座みたいな大学案内出したいな〜みたいなお話ししたら一気に皆乗り気になって慶応画報という本が出来ちゃいましたからね。

まる金、まるビというわかりやすい価値基準

この頃流行った、金魂巻という本もありました。これは人気職業を金持ち(まる金)と貧乏(まるビ)に分類してイラストで対比させて見せるというコンセプトでした。見開きの片方は普通に文章、もう片方はイラストで、イラスト内に細かい文字(キャプション)が入っているというレイアウトでした。

金魂巻

この片面全部イラストでキャプションが入ってる感じが、その時週刊誌に描いていたこんな人いるよね〜あるある的なイラストを本にするのにピッタリというわけで、思いっきりパクらせていただいたのがにっぽん人観察学という本でした。

平成から令和へ

なんて昭和の思い出にふけってたら年号が平成から令和になってしまった!

いやはや。。。